１）工事かし保険の活用

①瑕疵（かし）とは、「きず、欠点法的に何らかの欠陥・欠点のあること」を言います。
②保険料（現場検査料を含む）は、工事費の0.5％～0.6％です。（保険会社により違いはあります。）
③保険料は１回払いの掛捨てとなります。また、②の保険料は条件により異なる場合があります。
④保険期間は、工事完了日から5年間ですが、希望により、10年間に延長できる工事内容もあります。

２）事業部支援制度の特徴

①「アドバイザー業務」の対象となるマンションは、会員マンションに限ります。
②施工業者は、県福管連加盟の賛助会員の施工業者の中から選択していただきます。
③「アドバイザー料」は、マンションの戸数により、設定しますので、追加料金が一切発生することはありません。マンションの戸数は、規模により大きな違いがありますので、基本のアドバイザー料金を設定しています。詳細はお問い合わせ下さい。
④工事請負金額の支払は、原則、工事完了後２週間に内に全額を支払っていただきます。ただし、請負金額が５千万円を超す場合は、管理組合と施工業者の話し合いにより、中途金の支払いをお願いする場合もあります。 ⑤入札施工業者には、「かし保険」会社への登録が必要（登録に関し審査あり）となり、管理組合が希望する工事個所等（例えば、屋上等）に「かし保険」を付けることになります。
⑥管理組合、県福管連、施工業者と、工事に関する合意書を交わしアドバイザーの業務は、管理組合と施工業者との請負契約調印の立会までとなります。
⑦着工時、竣工時には、一級建築士による検査（「かし保険」の付帯検査）が行われます。また、工事の途中に上記別の一級建築士による相互検査（アドバイザー料に含まれる）を行い、計4回の検査を実施します。4回以上の検査を希望する場合は、別途オプション料金となります。

３）アドバイザーの業務内容

業務の内容を進めるために、勉強会を行います。

1.工事箇所に関する現状調査段階
①図面の確認
②修繕履歴の確認
③劣化状態の把握（建物調査報告）
④アンケート調査（用紙作成・集計提案）
⑤理事会、修繕委員会の要望検討
⑥概算予算の作成提案

2.工事計画の原案、作成段階
①施工部位・範囲の作成提案
②工事仕様の作成提案

3.材料メーカー選定の段階
①材料メーカーの現状調査による施工要領書の提出依頼
②概算見積の提案・検討

4.業者選定の段階
①現場説明書の原案作成提案助言 　　
・入札要領書の作成提案 ・共通仕様書の作成提案 ・特記仕様書の作成提案・材料メーカー施工要領書のチエック提案 ・見積内訳書作成提案
②上記原案の委員会での協議、助言
③入札業者の紹介と選択
④入札業者の現場説明会への立会助言
⑤入札業者の質疑応答の対応
⑥各社見積一覧表の作成提出
⑦業者選定・ヒヤリングへの立会助言
⑧瑕疵保険説明の立会
⑨工事請負契約の立会助言